中央公論新社が、新書通巻二千点を記念して、夢かうつつかトンデモない企画を立てた(夢を見た・・・)。
『カラー版 日本漫画雑誌史』u-sen
『現代ノンフィクションの名著』黒岩比佐子 『ノンフィクションと教養』では数が多すぎて実際何を読んだらよいのかわからないので、ノンフィクションライター黒岩さんの血となり肉となった書から厳選していただいた。女史の自分史ともなっている。
『入門!比較文学』小谷野敦 『比較文学入門』としたいところだが、「文庫クセジュ」に同名の書があるので、このタイトルにした。
『帝国図書館』書物蔵・友人A 「書物蔵」さんだけで書かせると暴走するおそれがある(笑)ので、押さえ役として友人A氏にも登場を願った。「中公新書にもとうとう顔文字が登場した!」と一部の識者を嘆かせそう。顔文字を入れるために、横書きとなるか。
『大東亜トンデモ学者列伝』神保町のオタ
『書物系ブログの文化史』南陀楼綾繁 『彷書月刊』連載の「ぼくの書サイ徘徊録」のうち書物系のブログを中心にして、出版文化、古書店・古書展をめぐる新しい動きなどを語る。
『喫茶店のある文学誌』林哲夫 イメージとしては、『喫茶店の時代』(編集工房ノア)の新書版。
『邪教・霊術・電気』ma-tango タイトルの三大噺のパターンは中公では『皇紀・万博・オリンピック』、岩波では『陰謀・暗殺・軍刀』といった名著がある。これらに負けぬものとなるか。なお、「電気」は「伝奇」の誤記ではありません。
『古本超整理法』山本善行 『山からお宝』所収の「本箱の前の毎日動く大きな山」で「全冊処分するときは、案内状を出しブログで告知しますので、みなさん買いに来てください」とあったが、その後、京都市左京区で「私設図書館」そばに自ら古書店「善行堂」を開業することとなった。蒐集家として、古本屋として多面的に整理法を披露する。売れ行きがよければ、次作『古・本とつきあう法』もでるか。
坪内祐三氏の「夢かうつつか幻の中公文庫の50冊」を真似ようとしたが、氏の才能の十分の一もないことを認識す。