神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

畏友書物蔵書誌

わが畏友書物蔵氏は、当初書物奉行と名乗っていた。南陀楼氏の『路上派遊書日記』(右文書院、2006年10月)の2005年9月18日の条に、同氏邸で開催された「一部屋古本市」に参加したメンバーとして、ブログ「書物蔵」の書物奉行氏が登場。同書には、森洋介氏への注などはあるが、残念ながら書物奉行氏への注はない。

書物奉行氏は、その後ブログ名の「書物蔵」を名乗るようになり、『神田神保町古書街ガイド 吟遊書人』(毎日新聞社、2006年12月)の「書物ブログから見た神保町」(司会:南陀楼氏。退屈男氏、本の街氏との座談会)で、「書物蔵さん」となっている。その紹介文では、「1960年代生まれ。元図書館員。ブログは2005年1月に開始」とある。

書物蔵名義の論考としては、顔文字満載の「図書館史の空白:大東亜図書館学の復活?」『文献継承』第10go(2007年3月)がある。「(しょもつぐら 某図書館司書)」と、現役の図書館員のような記述であったため、物議をかもしたが、誤植又は経歴詐称(笑)だったらしい。この他、同誌に、

「戦時読書運動の決定的瞬間:堀内庸村と国民読書」第13go(2008年12月)
「古本界の重爆撃機!:『古本年鑑』と古典社の渡辺太郎 附.年譜」第14go(2009年6月)
「ゴロウタンは三度死ぬ:米井論文(1996)に先行する楠田五郎太関連文献の批判的検討」第15go(2009年10月)
「ホンモノの「日本図書館学会」と「日本図書館研究会」(あったかもしれない大東亜図書館学;1)」第16go(2010年5月)

がある。図書館在職中に館報に執筆していた可能性もあるが、不明である。
なお、近く発行予定u-sen氏主宰のミニコミに、南陀楼氏らとともに寄稿しているらしい。←「エロと図書館」『マンガ文献研究』第2号(2010年6月)

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黒岩比佐子さん強化月間のイベントに加わっていた。

●2010年6月9日(水)〜28日(月) 京都・古書善行堂
黒岩比佐子著書全点フェア>
流通本を定価販売します。新刊『古書の森 逍遙』は6/16頃から先行発売する予定。
・場所:古書善行堂(京都市左京区浄土寺西田町82-2)
・開店時間:12:00〜20:00 (定休日:火曜日)
・お問合せ先:古書善行堂 075-771-0061
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/zenkoh/