黒岩さんは、無事に海外で旅行を続けているかしら。
村井弦斎ネタは、ひとまず置いておいて、ライバル(?)の江見水蔭ネタをアップしてみよう。
追記:黒岩さんは、昨日、無事に帰国されています。よかった。
昭和女子大学近代文学研究室編『近代文学研究叢書』はあまりあてにしてはいけないようだが、同叢書の第38巻の江見の著作年表によれば、
「逃水と妖女 山窩の美人と男爵令息 名探偵と考古学者の苦心」(「面白倶楽部」大正11年4月10日)
「○山窩の群」(「写真報知」大正14年6月)
* 「○」は「要再調」の意
江見にこんなサンカ小説があるとは知らなかったよ。
「○丹那山の怪」(「写真報知」大正14年7月)というのも妖しい、じゃない、怪しい。
同叢書があてにならないと言えば、この第38巻で、例の昭和5年12月発行の『明治大正文学全集』第15巻(村井弦斎篇・江見水蔭篇)が、大正5年12月発行とされていた(トホホ)
(参考)『本間久雄日記』昭和34年10月27日の条
昭和女子大に出講す。(略)人見氏より種々の内情をきく。この学校は外見賑々しけれど内実は、経済的には苦労多きらしく、例の近代文学研究叢書の如き莫大の損失なりといふ。