神保町系オタオタ日記

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黒岩比佐子蔵書が神奈川近代文学館へ

「古書の森日記」によると、黒岩比佐子さんの蔵書が神奈川近代文学館に寄贈されたとのこと。受け入れには、前館長の紀田順一郎氏の尽力もあったことだろう。蔵書が同館に納まればいいなとは、2011年2月7日にも書いたが、納まるべきところに納まってよかった。
『『食道楽』の人 村井弦斎』の「あとがき」に、

平塚市博物館所蔵の資料は、四回通ってすべてを閲覧できたが、神奈川近代文学館所蔵の資料閲覧には、半年以上かけて計三十数回、二百数十時間を費やした。しかしながら、同文学館の特別閲覧室にこもって膨大な資料の山と向き合ったこの時間は、二度と体験できない貴重で贅沢なものだったという気がする。

何年か後、黒岩さんの遺志を継いだ研究者が、蔵書を活用して天国の黒岩さんを驚かせるような発見をする日が来るだろう。