神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

大正期における展覧会場としての星製薬ーー分離派建築会第3回作品展も星製薬だったーー

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 今日から京都国立近代美術館で始まった「分離派建築会100年 建築は芸術か?」展を見てきました。聖橋、楽友会館、旧多摩聖蹟記念館、林芙美子記念館など行ったことがある建築物が分離派建築会つながりとは知らなかったので、驚いた。映像もじっくり見てたら、2時間ほどかかった。それでもまだ見たくなる展覧会なので、機会があればもう一度行きたい。
 大正9(1920)年堀口捨己石本喜久治、山田守、瀧澤眞弓、森田慶一、矢田茂が分離派建築会を結成。白木屋で第1回作品展が開催された。それから昨年で100年である。第3回作品展は、なんと星製薬楼上で開催されている。拙ブログでは、これまで展覧会場としての星製薬に注目して何度か紹介してきた。この際、開催順に並べておこう。

大正9年10月14日~30日 日本における最初のロシア画展覧会 「展覧会場としての星製薬 - 神保町系オタオタ日記
大正9年11月23日~28日 黒曜会第2回作品展覧会「星製薬と黒曜会第二回展覧会 - 神保町系オタオタ日記
大正10年3月5日~13日 白樺美術館第1回展覧会 「井上円了に美人の娘あり - 神保町系オタオタ日記
大正11年10月1日~10日 第一作家同盟展 「志賀直哉と里見とんが和解するきっかけとなった第一作家同盟展 - 神保町系オタオタ日記
大正12年6月1日~10日 第1回円鳥会展 「萬鐵五郎の第一回円鳥会展と星製薬 - 神保町系オタオタ日記
大正12年6月30日~7月5日 分離派建築会第3回作品展

 今回6個目の展覧会を見つけることができた。第3回作品展に限らず、分離派建築会作品展を観覧したという当時の日記を見つけてみたい。期待して待っててね。展覧会では、平日限定配布(2千部)のY田Y子(山田守の孫)『マンガで見る!分離派建築会実録エピソード』も確保できた。