神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

星製薬と黒曜会第二回展覧会


星製薬を会場として開催された展覧会については、何回か紹介したが、小松隆二『大正自由人物語 望月桂とその周辺』(岩波書店、1988年8月)にも出てきた。プロレタリア美術展である黒曜会第二回作品展覧会が、大正9年11月23日から6日間星製薬(京橋区南伝馬町)の7階で開催された。目録によると、出品者は、望月桂、馬場孤蝶、生田春月、堺利彦、山川均、大杉栄石川三四郎、木下尚江、百瀬晋、加藤一夫、橋浦時雄、辻潤、加藤勘十ら77名。


星製薬で開催された展覧会をリストアップしたら面白い研究ができるかもしれないね。


(参考)2月28日昨年9月16日5月13日

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皆さん、黒岩さんの「古書の森日記」(「http://blog.livedoor.jp/hisako9618/archives/51460143.html」)を読んだかすら。
なんと、黒岩さんは、「楊逸さんを芥川賞受賞者にした女」だったらしい。
正確に言えば、楊逸さんは、黒岩さんが『文學界』に連載していた「歴史のかげに“食”あり」を愛読していて、「文學界新人賞募集」の広告に気づき、そこに応募して新人賞を受賞したことが文壇デビューとなり、後の芥川賞受賞に至る事になったという。芥川賞のかげに黒岩ありだったのね。
なお、同連載は『歴史のかげにグルメあり』(文春新書)として今月20日に刊行される。

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