神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『古本月報』に見る敗戦後の京都古本屋模様

名古屋の山星書店にて1500円で拾った『古本月報』(古典社)の1〜7号揃い。入手困難らしいが、某氏に譲った。もっとも、金沢文圃閣から復刻された。山星書店自身が同誌2号と3号の「古本屋消息」に出てくるので、もしかしたら、買い取り品ではなく、古典社から山星書店に送付されたものかもしれない。
1号(昭和21年6月)の「京阪古本店一瞥記」に、敗戦後の京都の古本屋の状況が出てくるので、紹介しておこう。

京都は百貨店には大丸に京都書房、丸物には古書組合の有志、河原町四條の海南堂から大体河原町を北に、三條を西に、寺町を北へ歩くと、回天堂、赤尾、丸善支店、小泉、大学堂、京阪、キクオ、白洲堂、そろばんや、万字堂、都、細川、其中堂、京屋、佐々木、若林に、最近の開業の藝林堂と双葉、支那書の彙文堂。寺町を丸太町にと東に佐々木、竹岡、狩野、進文堂、仙心堂、吉田、マキムラ、創造社、錦文堂、其他北白川の白楊社、丸三、出町の竹中、植物園の山下丸万。

現在も存続しているのは、3分の1位だろうか。