アスタルテ書房の閉店半額セールで150円。巻頭に吾八書房社長今村喬「戦前の蔵書票界の事始め」。
大正十一年、失敗に終わった香取緑波氏の蔵票同好会の後を継ぐようなかたちで日本蔵票会が東京で発足した。これは我楽他宗を母体にしたもので、滝島余加乱、豊仲清、斉藤昌三諸氏等によるものであった。
とある。斉藤の『蔵書票の話』ほすーぃのう。
「日本の書票集書目・戦前版」には62冊の書名。続いて、日本古書通信社社長八木福次郎「「書窓」そして「愛書票暦」へ」。
この雑誌(『書窓』)が創刊された頃、私はある出版社の小僧であったが、その社へ送られてきた見本誌を見て、早速申込んで会員になった。この雑誌は番号入りで、私はその時の齢二十一のついた番号を所望して、四百二十一番を貰った。
(略)
この度書票集書目を作ってみて、その記録の少ないことを痛感した。この書目のほかにもまだ見落としたものがあるかもしれない。
「日本の書票集書目・戦後版」には197冊の書名があがっている。