昨日の京都新聞第1面「凡語」欄に、寿岳文章一家が暮らした向日市の住宅「向日庵」(澤島英太郎設計)を国の登録文化財とするよう答申された関係の記事。向日市教育委員会は、所有者の理解を得ながら公開していければとの方針らしい。これは、楽しみですね。記事では、国語学者だった長女にも触れられていた。
この長女が寿岳章子(1924-2005)で、今年が生誕100年である。その記念すべき年に遠藤織枝『寿岳文章:女とことばと憲法と』(かもがわ出版、2024年9月)が刊行されたところである。文章一家については、NPO法人向日庵による機関誌『向日庵』が第7号まで刊行されるなど、研究・顕彰が進められている。12月8日(日)には、遠藤氏を講師としてキャンパスプラザ京都で「30歳代の寿岳章子ー学び、働き、楽しみ、悩んだ時代」を開催するとのこと。有料、申込み不要。御関心のある方は、是非参加されますように。
参考:「壽岳文章邸「向日庵」を設計した澤島英太郎の生没年 - 神保町系オタオタ日記」、「寿岳章子の古本人生3段階ーー『京古本や往来』(京都古書研究会)からーー - 神保町系オタオタ日記」