神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『日本近代文学館』266号(日本近代文学館、2015年7月)の山尾悠子「マルセル・シュオッブ全集のこと」

日本近代文学館』で山尾悠子さんの「マルセル・シュオッブ全集のこと」を読む。国書刊行会の同全集の担当者I氏とは30年以上前に同社の仏蘭西世紀末文学叢書の『黄金仮面の王』の月報に氏の依頼で一文を寄せてからのつきあいだという。

この度の全集刊行で改めて人物と創作両面への興味を呼び覚まされた訳であって、たとえば昔の澁澤龍彦によるシュオッブ解説では<近代的な怪奇作家>とかれを呼んでいるが、この理解はやはり少し古いのであるらしい。多くの文学者に及ぼした影響なども意外なほど大きいのだそうで、その他諸々、詳しくは全集解説・解題で。

解題は国書出版局長と『バベルの図書館』日本分室長を兼ねるこのI氏で、山尾さんが挟み込み冊子に短文を寄せているそうなので、読んでみるか。