神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

菟道春千代のプチブームがキター⁉ーー菟道にも出てきたヨコジュンーー

『近代出版研究』2号(近代出版研究所発行・皓星社発売)が来月発売されます。小林昌樹所長の人徳で豪華メンバーの力作が並ぶほか、京大UFO超心理研究会の先輩である横山茂雄先生へのロングインタビューも掲載されますので、よろしくお願いします。→「近代出版…

大槻憲二が主宰する東京精神分析学研究所の京都分室主任だった前衛画家小牧源太郎

伊丹市立美術館などが統合されてできた伊丹ミュージアムへ、先日行ってきた。「小牧源太郎 生きとし生けるもの」展である。なお、会期は終了しています。SF的な作品の「初期シュルレアリスム的時代」はもちろん、川勝政太郎の史跡・美術同攷会に参加したり、天野…

古書あじあ號から後藤捷一編『早苗田:歌集』(昭和13年)をーー後藤捷一、明石染人と南木芳太郎ーー

今月の「たにまち月いち古書即売会」では、古書あじあ號から和本を4冊購入。古本横丁に負けじと?最近あじあ號も和本を出すようになった。ただし、古本横丁に比べると冊数は少なく均一でもない。古本横丁の方は、相変わらず業者のおじさんが段ボール箱にボンボ…

大東亜図書館学の小川寿一旧蔵『趣味之北日本』(郷土研究社)と谷村一太郎、そして中田邦造

昨年知恩寺の古本まつりで竹岡書店の8冊まで500円台から、『趣味之北日本』3号(郷土研究社、昭和6年11月。以下「本誌」という)を発見。郷土研究社は金沢市に所在し、発行兼編集人は金沢市の大蔵一郎である。『書誌学』5号(日本書誌学会、昭和41年7月)所収の山…

後の大谷大学学長山辺習学が昭和3年島津忠重公爵邸で開催した仏教講話

尚友倶楽部・季武嘉也・櫻井良樹編『財部彪日記』(芙蓉書房出版、令和3年11月)の索引を見てたら、山辺習学が出てきた。8回出てきて、すべて財部が袖ヶ崎の島津忠重公爵邸で開催された山辺の仏教講話に参加したという記述である。一部を引用しておこう。 (昭…

カード・インデックスで在庫管理をしていた?大阪の古書店アジア書房

これも、難波神社のヒマガミで入手。『経済と社会』(アジア書房、昭和7年10月)。戦前の古書目録というだけで買っていたら切りが無いので、面白そうな寄稿が載っているものに限定して購入するようになってきた。今回は、「東亜同文書院教授植田捷雄宛絵葉書 - …

桜男の笹部新太郎が昭和19年大阪造兵局で開催した桜の会と南木芳太郎

昨年5冊目で完結した『南木芳太郎日記』(大阪市史料調査会)。本当に趣味人が多く出現する日記である。@wogakuzuさんが「人名索引や事項索引がほしい」とつぶやいておられたが、誠にそのとおりである。「田中緑紅が創設した演芸研究会「柝の音会」の幹事加藤菊次郎…

須田国太郎や明石染人と交流のあった田中緑紅と豊ヶ丘農工学院の漢見信子

太田喜二郎や須田国太郎と年賀状のやり取りをした津崎信子(のち漢見信子)については、「太田喜二郎人生最後の年賀状ーー津崎信子宛年賀状からーー - 神保町系オタオタ日記」で言及したところである。その後@pieinthesky氏からおまけに貰った(又は追加で買っ…

田中緑紅が創設した演芸研究会「柝の音会」の幹事加藤菊次郎

先日難波神社の骨董市「ヒマガミ」をのぞいてきました。9時~11時は有料(千円)なので、11時過ぎに入場。貧乏なのと千円出して何も買わなかったら馬鹿みたいなので、いつも有料時間帯には行っていない。人より先んじていい物を入手したいという気迫もないので…

吉永進一「ピラミッドゼミ」 VS. 神保町のオタ「日本オカルティズム入門ゼミ」ーー横山茂雄ロングインタビュー掲載『近代出版研究』2号が4月発売ーー

早いもので吉永進一さんが亡くなられて、今月末で1年になる。亡くなって数ヶ月間は思い出すだけで涙が出たが、もうそういうこともなくなった。吉永さんとは、大学に入ってUFO超心理研究会で出会って以来の仲である。当時の吉永さんは相手によっては厳しい人…

壽岳文章と上方郷土研究会の南木芳太郎ーー向日市文化資料館で「寿岳文章と向日庵本の世界」開催中ーー

昨年11月第5集で完結した『南木芳太郎日記ーー大阪郷土研究の先覚者ーー』(大阪市史料調査会)は、読むのが楽しい日記である。第5集に小早川秋聲が出てくることは、「昭和19年《國之楯》を完成した直後の小早川秋聲が『南木芳太郎日記五』に - 神保町系オタ…