神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『謄写版の冒険 卓上印刷器からはじまったアート』(和歌山県立近代美術館、2013年2月)

名古屋の山星書店で540円。和歌山県立近代美術館で2013年2月9日から3月24日まで開催された展覧会の図録。観覧者には無料で配布されたが、私が会期末に行った時にはもう品切れであった。目次は、

はじめにーー記憶と「歴史」に映る謄写版の面影 熊田司
図版
1 謄写版のはじまり
2 謄写版の普及ーー謄写印刷業の誕生
3 謄写版の普及ーー謄写技術の研究
4 謄写版の普及ーー謄写版誌の刊行
5 戦後の謄写版誌刊行ーー『とうしゃ文化』
6 印刷術と版画技法のあいだで
7 版画技法としての謄写版
8 孔版画研究会「甃土会」と「点の会」
9 謄写版の時代
謄写版の歴史 志村章子
清水武次郎と謄写版野比佐見
年譜

30頁の冊子だが、図版も多く充実した内容。古書で入手できてよかった。知識としてしか謄写版を知らない人とは違い、謄写版で同人誌やビラを作った私らの世代にはガリ版には深い思い入れがある。そういえば、『望星』9月号が「ガリ版旅行記ーー謄写版は不滅です!?ーー」特集。目次は→「http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/contents/1509.html