神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

SF同人誌『STAF』の歴史

保崎喜久男編集、カメ企画発行『STAF』3号、昭和55年8月は、よくわからない雑誌だが、捨てずに残っていた。巻頭は、新井素子「あ・ら・かると三品」。某君あたりは新井の作品に「キャー、キャー」言っていたが、私は新井の作風には馴染めず、著書は買ったことはないと思う。
「STAF」は「SCIENCE TECHNOLOGY ANALOG FICTION」の略。同号のSTAF社史編纂室内窓際族主任補佐編「エッセイ未逃の時代ーー回想のSTAFーー」から要約すると、

1977年7月10日 高田馬場の喫茶「アイン」開催のSTAFの前身ともいうべき「パルタの白い鷹」(中村哲主催、岬兄悟、さきひろし、平井誠、細正博、仲鉢仁等が参加)の会合で、亀岡弘幸とのファーストコンタクトを待った。彼はSTAFの発行時に費用の大半に自腹を切っている。
1978年2月12日 パルタの会誌が中々出ないのに業を煮やした岬、さき、亀岡、仲鉢とでオフセットのファンジンを出そうと相談するが、ガリ版世代のため多少なりともとまどいがあった。しかし、亀岡の言葉に乗せられ出す事に決定。
   4月23日 創刊号発行。完売。
   6月11日 この頃から会合には様々な人が来始める。ぐれん舎の佐藤弘二氏など。
   7月29日 2号発行
   12月30日 皆で五十嵐浩也(旧パルタ会員)のセンスオブワンダーなアパートに泊まる。
1979年9月8日 この頃から会合は高田馬場の松竹一番亭に移る。空想回路代表宮本純子登場。
    9月22日 高井信が、このあたりから顔を出す
     29日 三石ひろみ登場。(註)女史は奇想天外誌で高井のイラストを書いた人、東キャナル市民の会関係者らしい。
   10月6日 会合に新井素子、三村遼、式貴士登場。高井が仕組んだ事である。

ついでに、著者近況も記録しておくと、

新井素子 書き下ろし長編も間近。乗りに乗ってるところです。
三村遼 作家宣言もしてSFに打ち込み始めた今日このごろ。
高井信 現在けん玉小説を構想中。
岬兄悟 ×××に身を投じ小説を書く暇がないと嘆いています。