神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

カスが作った一橋大学大学院言語社会研究科


田中克彦一橋大学名誉教授が『言語学の戦後 田中克彦が語る1』(三元社、2008年10月)で凄いことを言っている。聞き手は安田敏朗准教授。

田中 (略)だけど小平の語学教師たちみんな私利私欲しか考えてないんだよ。田舎に行くより国立にいたいっていう、もうそれだけだよね。夢も理想もない。ただの給料とり。その結果生じたのが国立へのキャンパス統合なんだ。醜いね。日本の政治そのままだよ。


(略)


田中 そういうものなんだ。だけど、東大で言えばさ、駒場は頑張っちゃったじゃない、本郷に対抗してね。それで、なんだっけ、映画の、映画のあの男を学長にした時もね。


安田 蓮實(重彦)さん。


田中 すごい選挙運動やってたよ、僕行ったときにね。駒場から学長出すんだって。それで、頑張って蓮實さん出したんだから。そういう覇気がないんだよ。小平の人たちには。


安田 言語学中心にお話を聞いてきましたけど、それは言語学だけの問題ではないですね。


田中 じゃあ、ないね。


安田 日本全体の学問のことですかね。


田中 そうそう。そう。だから、つまり、教師が自分が新しい学問をつくっていく主体だっていう意識がないじゃない、権力にすり寄るサラリーマン、いやもっと悪い。そんなカスみたいな連中が言語社会研究科を作った。そして阿部謹也もその時は学問わかる人としてではなくて学長としてその烏合の衆を利用しただけだ。ずるいね。はじまりはいいかげんでも、新しい人が入ってきたりしてよくなるということはあるけれども、最初作ったときの不純な動機っていうのは、どこまでもあとを引くものらしい。悪しき伝統というべきかな。


安田 立場上発言は控えておきます。(略)


一橋大学言語社会研究科は1996年設置。

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