神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

桜澤如一と関根康喜(関根喜太郎)(その3)

柴田宵曲の「柴田宵曲翁日録抄」(「日本古書通信」昭和59年5月号)中、昭和17年11月10日の条に、

森氏より電話あり、誠之書院の関根氏との会合けふになりたるよし、午後一時頃来訪、いろいろ話す。四時頃出でて驪山荘に行く。関根氏、後藤興善氏在り、酒間後藤氏頻に弁ず。


とある。この「誠之書院」とは、正しくは「成史書院」のことだすね。


というのも、森銑三と柴田は昭和17年10月に成史書院から共著で『古酒新酒−われらが読書の記−』を刊行しているし、後藤も後に、同書院から『食糧と民族』(昭和18年)を刊行する関係だからね。ちなみに、後藤って、あの『又鬼と山窩』(昭和15年書物展望社刊)の著者だよ。


やっぱす、成史書院の本は「買い」だすね!