2016-11-11から1日間の記事一覧
土屋祝郎『予防拘禁所』(晩聲社、昭和63年8月)に、 私は廃人の群れにも似たその集団のなかに見覚えのあるふたりの顔を見つけた。ひとりはたしかに黒木(重徳)である。昭和六、七年当時、私が三高生だったとき、彼はすでに京大を卒業し、京大北門の百万遍で共…
土屋祝郎『予防拘禁所』(晩聲社、昭和63年8月)に、 私は廃人の群れにも似たその集団のなかに見覚えのあるふたりの顔を見つけた。ひとりはたしかに黒木(重徳)である。昭和六、七年当時、私が三高生だったとき、彼はすでに京大を卒業し、京大北門の百万遍で共…