神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

今年最後の「たにまち月いち古書即売会」で見つけた本

18(金)から20日(日)まで開催された大阪古書会館の「たにまち月いち古書即売会」で拾った本を報告。
今回は、古書あじあ號の200円均一コーナーが特に良くて、次の3冊を購入。

福来友吉『精神統一の心理』(日本心霊学会、大正15年7月再版)
三浦関造『詩集祈れる魂』(隆文館、大正10年8月再版)
松原成信編『憧憬精神』(磯田克爾、昭和18年12月)

日本心霊学会や戦前の人文書院発行の本は安ければ買っている。福来のこの本は函付きだし、2千円でも買ったと思う。「日本の古本屋」では、12960円から25000円まで付いている。其中堂の店頭では8000円だったかな。
三浦の詩集も嬉しい一冊。「関造」の読みが「せきぞう」か「かんぞう」かという話(「福岡県の文学者」の注を参照)があるが、本書の英文詩には「By Sekizo Miura.」とある。
同志社大学図書館ぐらいしか所蔵していない『憧憬精神』も面白い非売品の本で、別途紹介予定。
その他、拾ったのは、
・木下東作『健康増進叢書 鍛練篇』(大阪毎日新聞社東京日日新聞社昭和4年12月)シルヴァン書房で1000円。
・『変態知識』12号(半狂堂、大正13年12月)厚生書店で500円。宮武外骨編集発行の本誌は10、11号もあったが、復刻版も出ているので、総目次も載ってる最終号の本号のみ購入。
・『新文化』21号(名古屋文教協会、昭和8年6月)シルヴァン書房で500円。未知の雑誌だが、金子白夢「還暦を迎えて」と立石甫水ほか「金子先生の還暦を祝して」が載っていたので購入。金子については、かねてより追いかけている人物の一人で、「金子白夢牧師の新生会」と「大空詩人永井叔とその時代」参照。蓬左文庫が20号から27号まで所蔵。
なお、大阪古書会館では、12月16日(金)から18日(日)まで「全大阪古書ブックフェア」があるので、楽しみ。