神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

[トンデモ]明治新聞雑誌文庫に迫るトンデモの影


吉野作造の日記*1には、スタール博士の友人にして、竹内文献の関係者たる前田惇が登場してくる。

昭和6年5月25日 午後は外骨翁を新聞文庫に訪ねる 暫く用談をして居る中前田惇といふ男来る 茨城か埼玉かで大変な古代の遺物があるとて大騒ぎせる事件の関係者 一見して山師なるを知る [欄外「此男脳溢血で死んだと云ふ話を七月初めに聞いた」](略)持つてゐる材料は一々貴い面白いものなれど之を一つの史実に組み上げる能力は全然此男に欠け只々推測想像に依ていゝ加減の事を云ふものの如し 史料の渡辺世祐君も一緒に聞いたがこの点では呆れて居られた


前田については、昨年6月18日6月20日参照。もしかしたら、明治新聞雑誌文庫にトンデモない史料が収蔵されていたりして。

*1:吉野作造選集』第15巻