亀井貫一郎
青木冨美子『731』によれば、亀井貫一郎は昭和20年10月から昭和22年5月まで、外務省の推薦により、細菌戦調査に関与。また、戦後、聖戦技術協会を改称した常民生活科学技術協会に引き続き理事長となっている。宮本常一は、この時期の亀井と接触を続けてい…
佐野眞一氏は『旅する巨人』(文藝春秋、平成8年11月)で、昭和20年7月に軍から宮本常一に対して、敗戦後の農村復興をにらんだアプローチがあり、宮本が三田の渋沢敬三に相談して、賛同を得たというエピソードについて記している。 ところが、昨年刊行された…
戦後、731部隊の戦犯免責に深く関与した亀井貫一郎については、2月6日と6月14日に言及したところである。 その亀井は、森茉莉による*1と鴎外に一時期預けられていたようだ。 私の夫だった人の知人に、亀井貫一郎という人がいた。夫だった人とは親しく…
亀井貫一郎については、2月6日に言及した怪人だが、この人と、その父親茲迪も鴎外の日記に出てくる。 明治41年2月22日 午後亀井伯第に往く。家政相続人補欠、埋蔵金処分等の件を議す。亀井茲迪破産の顛末を聞く。 同4月26日 亀井伯の第に往き、亀…
「今泉定助をめぐる人々」は(その4)も(その5)もある(一部の方々には受けているか?)のだが、ちと飽きてきたので、路線変更。 昨年読んだ本の中でベストテンに入ると思われるのが、『731』(青木冨貴子著)。その調査力には感服するけれど、一つ見…