神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あらえっさっさと直木賞作家生島治郎の筒井康隆宛献呈署名本『死ぬときは独り』を放出

オタどん蔵書放出の目玉本バトラー『魔法入門』(角川文庫)と君本昌久『非歌』(蜘蛛出版社)が速攻で売れちゃったというので、ヨゾラ舎に追加しました。 今回は、生島治郎『死ぬときは独り』(ポケット文春、昭和49年3月)である。新書サイズの本書はさほど珍し…

オタどん蔵書からバトラー『魔法入門』(角川文庫)を放出ぢゃ

実は売れるとは思ってなかった『アメージング・ストーリーズ日本語版』第5巻、900円が売れたとのこと。で、ヨゾラ舎に追加本を補充してきました。 ・バトラー、大沼忠弘訳『魔法入門』(角川文庫、昭和49年初版)1500円。ヤケ、帯付き。カバー:川合止戈光。横…

明治34年荻原井泉水の家に出現した不思議な書棚

『井泉水日記青春篇』上巻(筑摩書房、平成15年11月)を読んでると、書棚製作の記録があった。戦前の日記で書棚製作に関して書かれたものは珍しい。 (明治三十四年) 九月六日 曇り、屡驟雨アリ (略)書籍立をもとむ。これより先き萩清勧工場に入りてこれを…

岡村敬二先生がブログで大連静坐会について言及

師匠がご存じでなかったので、栗田英彦先生もご覧になっておられないかもしれないから、紹介しておきます。 岡村敬二先生(京都ノートルダム女子大学名誉教授)がブログで「岡田虎二郎の静坐法、大連静坐会と橋本五作」と「日文研、岡田虎二郎静坐法、大連静…

帝国図書館と美少年の妖しい関係

お盆は皆さん実家に帰るか、旅行に行くか、はたまた古本市に行く人ばかりかと思いきや、意外に国会図書館に行く人が多いらしい。地方から調査に行く研究者や学生だろうか。さて、国会図書館の前身の帝国図書館を若き日の荻原井泉水が利用していた。そこで、…

オタどん蔵書大放出の巻

初版道さんみたいに大盤振る舞いはできませんが、オタどん蔵書を格安(のつもり)で放出。伝奇・SF関係が中心。京都の古書店ヨゾラ舎(三月書房の近く)の棚に置かせてもらいます。 ・国枝史郎伝奇文庫1冊500円、帯は元々なし。なお、上下、上中下のセット…

奢侈品等製造販売制限規則により値下げされたトーアホテルの朝食

入手したトーアホテルのリーフレットの朝食料金が訂正されていた謎については、「トーアホテル(TOR HOTEL)のリーフレットに残された書き込みの謎」で紹介したところである。先日『日本ホテル略史』(運輸省、昭和21年)を見てたら、昭和15年8月27…

京都帝国大学附属図書館の金井浩は実在したか

福田與『満天の星を仰ぎて:自伝』(福田図書室、昭和61年10月)に京大図書館の金井浩という人物が出てくる。 ところが、私のうちはこの頃から妙に来客が多くなってきました。まず宮崎童安先生及び高田集蔵先生、そして先生をめぐる多くの知友が京都を訪れる…

京都古書組合のムードメーカーだった若林春和堂の若林正治

山崎書店が月末の土日に元田中の倉庫でセールをやっている。図録が多いので、美術書に関心のある方向けである。ちなみに山崎書店で働いていた人が独立してマチマチ書店を始めた。無店舗でネット専門だが、時々街々に出没するようで、現在はマヤルカ古書店ら…

八巻三兄弟ーー八巻穎男(関西学院教諭)・八巻凡夫(『白樺』編集部員)・八巻経道(博文館編集主幹)ーー

田代晃二*1編『田代善太郎日記』大正篇(創元社、昭和47年10月)と同書昭和篇(昭和48年10月)にキリスト教メソジスト派伝道師八巻かよの三人の息子が出てくる。注で断片的な経歴がわかるのだが、中々詳細はわからない。同日記から八巻かよと三兄弟について拾っ…