神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小松左京と大正・昭和の挿絵画家

小松左京研究会の『臥猪庵通信』2巻1号、1979年8月から「臥猪庵通信ジグソーパズル」連載開始。編集者から見た小松左京像だが、第1回は、実業之日本社で『週刊小説』の編集をした後、集英社文庫の編集をしている三崎信一郎氏。最初にもらった原稿は『夜が明…

神となった山田正紀

『新刊展望』6月号の「読書日記」は、先月の山田正紀氏に続いて、山本幸久氏。 このコーナー、前回は山田正紀さんだったんですね。ぼくにとっては神様だ。『ファイナル・オペラ』(早川書房)はこれから読むのだが、そのつぎの作品『ふたり、幸村』(徳間書…

早川書房の親切な社員

『PADOMA』9号、1979年9月の神田由美子「SFと私」に、親切な早川書房の社員が出てくる。 今を去る一年ほど前のこと・・・。ちょうど私がSFファンを自認するはしりで、その頃、ハインラインに夢中になっていた。その日も渋谷の旭屋書店のハヤカワ文庫コーナー…

ローラリアスの小谷真理

巽孝之先生は、『日本SF論争史』で夫人でもある小谷真理さんについて、1977年北里大学薬学部時代日本初のヒロイック・ファンタジー・ファン・サークル〈ローラリアス〉を結成と紹介している。同サークルの正会誌『ローラリアス』は偶々持っているので、見て…

式貴士からの年賀状

『PADOMA』11号、1980年3月(ぐれん舎発行、佐藤弘二編集)は、SF作家*1やファンダム関係者*2からの年賀状特集。式貴士からの年賀状は次の通り。 昨年は、ぼく式貴士(しき・たかし)最初の作品集「カンタン刑」(4月刊)と「イースター菌」(10月刊)が、CB…

ネオ・ヌル同人紳士録

何故か『NULL』の復刊第1号から第7号まで揃って出てきた(*^^*) 復刊第2号、昭和49年5月に「NULL同人紳士録」が載っているので、引用しよう。 筒井康隆 少なくとも、小説どおりの人ではありません。 小笠原成彦 関西大学ですといえば、わかる人にはわかります…

山岡謙一創刊のSPLENDID・FELLOWS

『宇宙塵』に1969年入会し、例会機関紙『ASF』を発行した山岡謙氏は、山岡謙一名義で1978年11月『SPLENDID・FELLOWS』を創刊している*1。創刊号の「発刊の辞」によると、 それまで在京ファンの溜り場であった喫茶店「ノーブル」を失ない、分裂した東京ファン…

今は昔の海外SF出版の黄金時代ー安田均インタビューからー

山本博一編集人、岡本安司発行人『ロードランナー』3巻1号(20号)、昭和55年(1980)4月に、安田均インタビュー「海外SFを読む人のための目安を作りたい」(インタビュアー:山本義弘)が載っている。今となっては特に目新しい内容もないが、一部を引用して…

1979年10月6日の式貴士と新井素子

佐藤弘二氏のぐれん舎発行『PADOMA』10号、1979年12月25日に挟み込まれた同日付けの会報『G.BULLETIN』6号の「松竹一番亭レポート」によると、 10月6日/出席者 式貴士、三村遼、新井素子、岬兄悟、高井信、中村哲、佐藤弘二、亀岡弘幸、さき・ひろし、仲鉢仁…

日本SF作家ファンクラブ連合会議

上記会議の季刊連絡紙『ファンクラブ・ニュース』第1号(1980年1月31日発行)によると、同会議は、第18回日本SF大会合宿中に提案され、同年1月1日付で、ファンクラブ相互間の親睦を図るための機関として、発足。議長兼事務局長は、筒井倶楽部会長の岡本吉民…

黒岩比佐子さんと佐藤卓己先生

黒岩さんと佐藤先生は、読売新聞の読書委員を2009年に入れ替わっておられるので、面識があったのだろうなあ、と思っていたら、やはり面識があったそうだ。佐藤先生の新刊『天下無敵のメディア人間 喧嘩ジャーナリスト・野依秀市』の「あとがき」によると、同…