神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

山岡謙一創刊のSPLENDID・FELLOWS

宇宙塵』に1969年入会し、例会機関紙『ASF』を発行した山岡謙氏は、山岡謙一名義で1978年11月『SPLENDID・FELLOWS』を創刊している*1。創刊号の「発刊の辞」によると、

それまで在京ファンの溜り場であった喫茶店「ノーブル」を失ない、分裂した東京ファンダムを、再建させるきっかけとなったのは、第三回日本SFショウだった。これの、「カスミ」における準備打合は、毎週金曜日に金曜会(仮称)というオープンな会合として続いている。この金曜会の常連を中心に〈HINCON〉を主催したわけだが(略)熱気今だ冷めやらぬスタッフがそれぞれ独自の活動を企画し始めていた。
その一つが、東京ファンダム情報連絡誌の発行であった。かつて連合会議が発行していた「ファンダム・ニュース」的なものを求める声が、高かったからでもある。(略)会誌名「SPLENDID・FELLOWS」まで決まっていたものの、実際の活動開始は一年も延び延びになってしまった。
これとは別に、私も「ASF」を、単に宇宙塵月例会機関紙としてばかりではなく、ファンダム情報紙としての機能を持たせたいと考え、柴野拓美氏の了解も得てはいたが、やはり独力では、非常に困難であった。
いわば本紙は、この二つの流れが合体したものだといえよう。

なお、本号の内容は、山岡謙一「日本SFファンダム史の試み(2)[ママ]」、「SF出版リスト〔10月1日~11月15日〕」(作成星敬、協力吉野英治)、「ファンダム・ニュース」となっている。山岡氏は、永井豪ファンクラブ代表でもあるようだが、謙一、謙のどちらが本名だろうか。

*1:発行人山岡謙一、編集人関口雅弘。