神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

古書からたちで『美楚羅』『加羅不禰』(からふね屋印刷所)の載った古書目録に出会う

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からふね屋印刷所が印刷した雑誌は「
からふね屋印刷所の堀尾幸太郎と白川書院の臼井喜之介 - 神保町系オタオタ日記
」で紹介したが、他にもあったはずだと思っていたら、見つかりました。『瓶史』新春特別号(去風洞昭和9年1月)。
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発行人は西川一草亭。瓢箪堂から復刻版が出ている。唐舟屋印刷所(からふね屋印刷所)の堀尾幸太郎と西川が親しかったことは「『書物礼讃』を印刷した唐舟屋印刷所の堀尾幸太郎・緋紗子兄妹ーー高橋輝次『古本こぼれ話〈巻外追記集〉』への更なる追記ーー」のコメント欄で御教示いただいていたが、確かに西川の雑誌の印刷も引き受けていた。
さて、大阪の古書からたちが店売りを3年間休業して通販のみになるというので、先週行ってきた。溜め込んだ古書目録を見させてもらって、芦屋市立美術博物館で開催された古本市の目録などを購入。
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写真の「芦屋のちいさな古本市」(平成22年)の目録もその一冊。参加古書店は、街の草ロードス書房トンカ書店。そのほか、「ひとわく古本市参加店」として、本おや、古書ダンデライオンちょうちょぼっこ、善行堂などの名もある。ここに例の『美楚羅』や『加羅不禰』堀尾緋沙子追悼号の書影(街の草出品)が出ていた。11冊で73,500円、安からず高からずで、今出たらわしも注文するだろう。滅多に出ない雑誌だろうが、運がよければ、文庫櫂のtwitterや三密堂の100円均一コーナー、青空古本まつりで竹岡書店の3冊500円コーナーで出会えるかもしれないので、気長に待っていよう。