神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

黒岩比佐子さんを支えた編集者たち

無名時代の黒岩比佐子さんを支えた編集者の名前こそ記憶されるべきだという気がするので、著作等のあとがき*1で謝辞を述べられているすべての編集者を記録しておこう。

『音のない記憶』(文藝春秋、1999年10月・角川ソフィア文庫、2009年5月)
文藝春秋:浅見雅男、東山久美 角川学芸出版:宮山多可志、滝口百合
伝書鳩』(文春新書、2000年12月)
浅見雅男、嶋津弘章(編集担当)
『『食道楽』の人 村井弦斎』(岩波書店、2004年6月)
星野紘一郎
日露戦争勝利のあとの誤算』(文春新書、2005年10月)
粂田昌志(小学館週刊ポスト』編集部)、浅見雅男、細井秀雄(文春新書編集部)、石田陽子(フリーランス・エディター)
『編集者国木田独歩の時代』(角川選書、2007年12月)
青木誠一郎、宮山多可志、田中隆裕(担当編集者)
『食育のススメ』(文春新書、2007年12月)
細井秀雄、石田陽子(フリーランス・エディター)
むのたけじ著・聞き手黒岩比佐子『戦争絶滅へ、人間復活へ』(岩波新書、2008年7月)
坂巻克巳
『歴史のかげにグルメあり』(文春新書、2008年8月)
武藤旬(『文學界』編集部)、石田陽子(フリーランス・エディター)、細井秀雄
『明治のお嬢さま』(角川選書、2008年12月)
青木誠一郎、宮山多可志、宮内清、滝口百合(担当編集者)
『古書の森 逍遙』(工作舎、2010年6月)
石原剛一郎、葛生知栄(編集)
『パンとペン』(講談社、2010年10月)
中村勝行、浅川継人

ちなみに、私が特に好きなのは弦斎本、独歩本、伝書鳩、古書の森かな。パンとペンは、余り関心のない分野であるのと、ちょっと難しい内容なので、これらほど好きではない。遺作だからということだけで、評価するようなことはしないわけである。

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ジュンク堂大阪本店は各紙の書評面をとじてくれていて、読むのが楽しみだったのだが、読売の黒岩さんの書評はもう読めないし、黒岩さんの著書への書評ももう出ないと思うと、楽しみがなくなった。

今日の『坂の上の雲』第2部は、「子規、逝く」。何か、黒岩さんの死と重ねて、泣きそうな予感。

*1:『戦争絶滅へ、人間復活へ』については、むの氏の「結び書き」。