神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

竹貫少年図書館を開館した竹貫佳水と日比谷図書館児童室(補足)

『日本児童文学大事典』は調べて竹貫佳水は立項されていないと思っていたが、どうも調べていなかったようで、「竹貫佳水(たかぬきかすい)」がしっかり立項されていた。引用できないほどの分量がある。参考文献として、芦村居主人「故竹貫佳水氏の事業」、中条辰夫「大井冷光氏を憶ふ」(以上、一九二二・九「童話研究」)があがっていた。また、同事典の事項篇には、「竹貫少年図書館(たかぬきしようねんとしよかん)」が立項されていて、1903年北米に渡航し、公共図書館を見聞してきた竹貫が帰国後、06年10月千駄ヶ谷の自宅で開いた小図書館。竹貫は08年東京市日比谷図書館嘱託となり、少年図書館の蔵書を児童室に譲渡した。子ども文庫のはじまりといわれている、とあった。

また、「日比谷図書館児童資料室」も立項されていて、「その歴史は古く、〇八年に創立した東京市日比谷図書館の児童室を母体にしている。当時、中条辰夫が同室の主任として運営にあたり、また竹貫少年図書館の蔵書を寄贈した竹貫佳水もお話し会などの行事に参加した」とある。

なお、竹貫が最初に仕えた日比谷図書館長の渡邊又次郎も群馬県出身者だが、これは偶然だろうか。

(参考)「竹貫少年図書館を開館した竹貫佳水と日比谷図書館児童室