田中英道「東大「小権力」の弊害」『日本と西洋の対話 一文化史家のたたかい』(講談社出版サービスセンター、平成22年10月)によると、
学界のために思っていうのだからあえて話すが、ある有名な東大教授は評論ばかりで一度として学術論文を書いたことがなかった。「絵がわからない人だ」という評言を、その教授を知っていた文芸評論家の江藤淳氏から聞いたことがある。一緒に銀座の画廊の前を歩いていて、その会話でわかったというのだ。語学が達者なら西洋美術史は紹介出来るのである。
またある東大教授は、もともとその指導教授に、専門に向かないと判断され、隣接の分野に転向させられた経緯があった。そしてその隣接学科にうまく就職し、それ以後、当専門学科の人事に口を出すようになった。今や専門の研究をさしおいて、その国立施設の館長にまでなっている。その専門の業績はほとんど皆無であるが、人事にうまく取り入ったとしか考えようがない。本当に専門的実力がないと、その学界を育てる寛容さもなくなり、硬直した雰囲気をつくりだす。
これだけのヒントでは誰かわからなかった・・・
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満川亀太郎,長谷川雄一,クリストファー・W.A.スピルマン,福家崇洋編『満川亀太郎日記』(論創社、2010年12月) の「主要登場人物録」で気付いたこと。
赤松克麿 「大日本国家社会党」→「日本国家社会党」
面家荘佶 生没年不詳→生年「1880」(「人と事業」『日本出版大観』(出版タイムス社、昭和5年10月)。金沢文圃閣から復刻)
神田兵三 没年「?」→1967(『近代日本社会運動史人物大事典』)
島中雄三 生年「1880」→「1881」
- 作者: 満川亀太郎,長谷川雄一,福家崇洋,クリストファー・W.A.スピルマン,Christopher W.A. Szpilman
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2010/12
- メディア: 単行本
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