神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

すが秀実・木藤亮太『アナキスト民俗学』(筑摩書房)に「神保町系オタオタ日記」が出ていたとは!

先日は人文研の公開シンポジウム「1968年と宗教ーー全共闘以後の「革命」のゆくえーー」をのぞいてきました。栗田英彦先生が張り切っていて、当初司会者の予定だったのを自分もコメントしたり参加者側に回りたいとのことで、司会を對馬路人先生にお願いしておられた。各先生の講演は持ち時間30分では収まらない程濃密な内容でレジュメも精緻な物、更に津村喬氏の特別参加もあったりした。最後の質疑応答で東京から日帰りで来ていた研究者が「来た甲斐がありました」と感謝していたが、参加者は皆そう思っただろう。
さて、個人的にも嬉しい出来事がありました。講演者の一人であるすが*1秀実先生が栗田先生を通してわざわざ挨拶に来られて、「神保町系オタオタ日記」を著書『アナキスト民俗学ーー尊皇の官僚・柳田国男ーー』(筑摩書房、2017年4月)で引用させていただいたとのことでした。お役に立てて光栄でした。論文や著書で引用されたものは全部自力で見つけていたと思っていましたが、気付かないものもあるようだ。
同書の352-354頁で拙ブログの「柳田國男と満川亀太郎」に言及している部分を引用してみよう。

(略)以下に紹介する長谷川雄一、C・W・Aスピルマン、福家崇洋編『満川亀太郎日記』(二〇一一年)からの柳田にかかわる抜粋は、すでにブログ「神保町系オタオタ日記」に紹介があり、貴重な注記もあって参照されたいが、ここではブログの若干の誤記を正し、省略部分を補った。また、文中(ママ)は、同ブログの注記。(略)
(略)
ブログ「神保町系オタオタ日記」の筆者も言うように、「行地社」と柳田とのかかわりが示されている資料の登場は、これが最初ではなかろうか。(略)

引用していただくといつも思うが、「神保町系オタオタ日記」というふざけたタイトルではなく、もう少しまともなものにしておけばよかったと反省してます。「秋葉系オタ」に対抗して古本好きの「神保町系オタ」、更に「オタオタする」という意味を加えて、「神保町系オタオタ日記」と名付けました。我ながら秀逸なタイトルを付けたと最初は思っていたのですが、拙ブログを活用する研究が増えてくると、よくぞこんなふざけたタイトルのブログを活字で引用してくれたものだとすまなく思ったりしてます。すが先生、本当にありがとうございました。

アナキスト民俗学: 尊皇の官僚・柳田国男 (筑摩選書)

アナキスト民俗学: 尊皇の官僚・柳田国男 (筑摩選書)

*1:本来は糸偏に圭