神保町系オタオタ日記

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白柳秀湖『民族日本歴史』完成祝賀会

黒岩比佐子『パンとペン』に、堺利彦松本清張をつなぐものとして白柳秀湖『民族日本歴史』が出てくる。全5巻で昭和10年4月から同年12月にかけて刊行。その完成祝賀会は翌11年2月6日に開催。当日の様子が、高橋邦太郎「銀座日誌抄」『銀座』昭和11年6月号に書かれている。

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夕刻五時半、白柳秀湖氏の民族日本歴史完成祝賀会のため、(略)東京会館に至れば、主賓白柳氏夫妻をめぐつて客山の如し。(略)三宅雪嶺老まづ立ちて白柳氏の為人を語り小泉三申老、白柳氏の史眼を論ずるなど、中々面白し。興中々に盡きず十時過ぎ散会。木村毅藤森成吉の二先輩と東京駅にて別れ帰宅。路上残雪多し。