神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『こころ』の特集「自伝・評伝を愉しむ」に黒岩比佐子さん

『こころ』12号の特集は、「自伝・評伝を愉しむ 「人間」を読むこと、書くこと」で、西木正明氏と梯久美子さんの対談「「人間」を描くということ 小説とノンフィクションのあいだ」が掲載されている。そこで梯さんが黒岩比佐子さんに言及している。

梯 『パンとペンーー社会主義者堺利彦と「売文社」の闘い』は黒岩さんらしく、資料を徹底的に発掘して、うまくそれに語らせています。
 売文社というのは今でいう編集プロダクションなんですね。私もそうなんですが、黒岩さんも編プロ出身なんです。だから私たちのルーツはこれだったって、彼女と盛り上がったことがあります。
  (略)
 わたしも彼女も食べていくためにあらゆるものを書いていました。(略)

梯さんも、黒岩さんのことをいつまでも忘れない存在の一人だ。
なお、同特集の「私の本棚からーー自伝・評伝の図書館」で河合香織氏は、『パンとペン』を十冊のうちの一冊に選んでいる。