神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

読売新聞婦人記者平井満寿


読売新聞の婦人記者だった平井満寿、のちのマス・ケートの在社期間は、江刺昭子『女のくせに』所収の「女性記者名簿」によると、大正11年から昭和3年までである。また、菅野菊枝(のちの石島菊枝)のあと、婦人面を専門に担当。のち外国人と結婚して、「マス・ケート洋装店」を経営、著書『洋装通』とある。


この在社期間の典拠は不明。永代静雄の『日本新聞年鑑』所収の全社員表をみると、大正13年6月現在から昭和2年11月現在まで記載がある(大正10年9月現在、昭和3年10月現在では記載なし)。大正13年6月現在(『大正十三年日本新聞年鑑』)の編輯局長兼社会部長は千葉亀雄、文藝部長は加藤謙、婦人部長は安成二郎で、清水彌太郎、石島菊枝の名前もある。なお、マス・ケート名義の著作『洋装通』は誰ぞも持ってる(?)河原萬吉『古書通』などを含む通叢書の一冊である。


(参考)4月5日

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柳田泉の文学遺産』全3巻(右文書院)。解説が横田順彌池内紀坪内祐三。柳田の本文よりも、解説が読みたい。


目黒区美術館では明日から「上野伊三郎+リチ コレクション展」。これは注目。