黒岩比佐子さんの『パンとペン』が『東京人』12月号の「今月の東京本」で紹介されていた。ところで、『パンとペン』で引用されている『橋浦時雄日記第一巻』を見てたら、エラ・ケート(平井満寿の夫ポール・ケートの母)と思われる人が出てきた。
明治42年9月29日 今日ミス・ケートの会話に「今夜の月はどんな形か?」(無論英語だが)と問われて、full-moonと答えたのは滑稽、ミス・ケート君顔を顰(しか)めていた。
橋浦は明治42年早大文学部高等予科入学。この年の9月からエラ・ケートは英語の教師だったというので、「ミス・ケート」はエラ・ケートと見てよいだろう。「ミス」とあるのは、夫のアイザックが明治41年に亡くなっているためか。なお、ケート一家に関する平井一弘論文は、加筆の上、『あるモダン・ガールの昭和初期 マス・ケート一代記』(近代文藝社、2009年10月)として刊行されている。
- 作者: 平井一弘
- 出版社/メーカー: 近代文藝社
- 発売日: 2009/10/01
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(参考)1月4日。『橋浦時雄日記』については、2007年6月22日参照。
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恵文社一乗寺店『本屋の窓からのぞいた京都 〜恵文社一乗寺店の京都案内』(毎日コミュニケーションズ)を見たりした。
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