『世田谷文学館ニュース』46号(2010年8月1日)の小島千加子さんと菅野昭正館長の対談。森茉莉が喜多方に疎開していた時に仲良くなったという幼いお嬢さんの話が出てくる。
小島 (略)戦争も終わって、いよいよ東京に引き揚げるという時には、きっとお嬢さんが茉莉さんにまとわりついて別れにくくなるから、お嬢さんのいないうちに茉莉さんに家を出て行くようにそのご両親が計らったらしいです。
館長 その関係の後日談はないんですか。
小島 お嬢さんはその頃の思い出を大切にしていて、その後東京に用があって出てきた際に茉莉さんを訪ねたそうです。茉莉さんがさぞ喜んでくれるだろうと思ったら、もうその頃は茉莉さんも仕事で忙しい時代に入ってしまっていて、そんな昔の少女を歓待するという気分からは遠く離れてしまっていて、素っ気なかったそうです。昔と態度が全然違うので、がっかりしたということは言っていました。
この元お嬢さんと思われる人からは、「森茉莉街道をゆく」のちわみさんも話を聞いているが、食い違っている。→「http://trackback.blogsys.jp/livedoor/chiwami403/15295486」
なお、世田谷文学館では10月2日〜11月28日に「父からの贈りもの−−森鴎外と娘たち展」を開催するという。
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ページビュー数100万件が近づいてきた。他のはてなの書物ブログを見ると、
猫を償うに猫をもってせよ 2,137,651
ナンダロウアヤシゲな日々 1,743,179
okatakeの日記 1,675,160
晩鮭亭日常 961,880
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ナンダロウ氏が休んでいる間に追いつくべ。
(参考)書物ブログというのか、「たぬきちの「リストラなう」日記」(2,835,177) というのもある。
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今週の黒岩比佐子さんの書評は、畔柳昭雄『海水浴と日本人』(中央公論新社、2010年7月)。中学生の時の先生が、「青白い秀才じゃだめだ、どす黒い秀才にならなくちゃ」と繰り返し言うものだから、それ以後真に受けて、夏休みは毎日泳ぎに行ったものである。秀才にはなれなかったが、おかげで泳ぎは得意になった。
- 作者: 畔柳昭雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/07
- メディア: 単行本
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