昭和17年10月7日、日本国語会の理事37人選任。葦津正之、市村瓚次郎、大西雅雄、小笠原長生、岡田道一、鬼塚明治、斎藤晌、斎藤忠*1、島田春雄、東條操、林古渓、久松潜一、松尾捨治郎、森本忠、保田與重郎といった名前がある。その他、作家としては太田正雄(木下杢太郎)、上司小剣、小島政二郎、佐藤春夫、林髞(木々高太郎)も。
さて、「左横書きは変態性欲なり」と喝破(?)した岡田博士だが、猫猫先生にとって天敵ともいうべき存在だったようだ。昭和13年9月13日東京朝日新聞掲載の橋爪檳椰子(はしづめ・びんろうじ)「わが禁煙の記(二)」によると、
そして去年の秋頃には岡田道一さんのやつてゐる“禁煙の友”の愛読者になり禁煙徴章といふものを求め、それを上着に附け出したがどうも駄目なので、そのバツヂを裏返しに附け、今に此通りやめようと思つてゐる・・・なぞと却つて力の弱いことを友人連にいひふらし意味なき自己満足に耽つてゐたりした。/略/そこで僕は谷崎潤一郎の「恐怖」といふ短編の意味が判つきり判る様になり、大の喫煙家だつた芥川龍之介や十一谷義三郎の作品のことを改めて思ひ出し、こいつはいかん、今のうちに断行しなくてはおだ佛だと痛感せずには居られなくなつた。
ファシストだったかはともかく、岡田は戦前の禁煙推進派のリーダーの一人だったようだ。
(参考)国会図書館OPACによると、フリッツ・リッキント著・岡田道一訳編『恐るべき喫煙と健康』(明治図書、昭和12年)とか、戦後も『煙草の害を防ぐには』(子ども衛生社、昭和38年)を書いているみたい。
日本国語会の他の理事は、飯島忠夫、今泉忠義、今津洪嶽、宇野哲人、葛原*(草冠に幽)、輿水實、後藤積、小村捷治、斎藤瀏、守随憲治、高田眞治、西原慶一、蓮田善明、藤田徳太郎、堀江秀雄、森本治吉、山上曹源。
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誰ぞが20万アクセスに達するのと、わすのが45万件に達するのとどちらが早いかすら。
早川から野田昌宏『愛しのワンダーランド』改題文庫版として『スペース・オペラの読み方』(http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/20932.html)が出てた。
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惟神会(いしんかい)の前身は明道会(めいどうかい)でした。青桃氏の言うとおり。トンデモない話になってきた。
*1:同名の考古学者とは別人