劇作家秋田雨雀の日記*1を読んでいたら、思わぬ拾い物があった。
昭和24年6月16日 坪内という女の童話作家*2(井上通泰博士孫)が訪ねて来られた。
昭和24年9月17日 朝、坪内泰子君が蛤をもってきてくれた。船橋のおじさんの家にいる。
井上通泰(柳田國男の兄)の孫の、坪内ってことは、つ、つ、坪内祐三氏の母堂ではないか!
『人事興信録』によれば、坪内祐三氏の父嘉雄(よしお)の妻、泰子は昭和2年2月生まれ、この時点では満22歳。東京女学館高女卒。嘉雄の趣味は読書テニスとあるから、坪内雄蔵にちなんで長男祐三の名前を付けたか。
井上通泰、泰忠、泰子と続く「泰」の一字は、祐三の弟が継いでいる。
坪内祐三氏の作品を全部読んでいるわけではないので、もしかしたら本人が既に言及しているかもしれないけれど、一応紹介しておきます。
追記:『編集会議』3月号に立石書店登場だすね!!
明日発売の『東京人』の広告を見ていると、吉原、悪所、遊女の文字が。プライベートモード中の狸寝入り先生が噛み付くようなことは書かれていないかしら。