神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

初めて古書ますく堂で買った本は松村久『本の周辺・やまぐち考』

f:id:jyunku:20190408182541j:plain西池袋の古書ますく堂へは、数年前書物蔵氏の車に乗せてもらい行ったのであった。いわゆる本の本が割とあって、買ったのがマツノ書店の松村久が書いた『本の周辺・やまぐち考』(マツノ書店、平成13年11月)である。オリジナル・ブックカバーもいただいた。
私がマツノ書店に行ったかどうか、はっきりしない。徳山駅で途中下車して徳山市美術博物館(現・周南市美術博物館)に行ったのは間違いないし、マツノ書店に行こうとした記憶もあるので、行ったが定休日だったのかもしれない。郷土史の復刻出版社としても著名だった松村だが、昨年8月に亡くなられた。「ほんの周辺 地方出版の眼」13回には次のようにある。

「蔵書画は売却スベシ、図書館等ヘハ寄付スベカラズ。永井荷風遺書」
官憲嫌いの文人永井荷風のファンでもある私は、この言葉を、店で使う「防長方言番付」入り紙袋の一隅に印刷している。

マツノ書店の紙袋、実に見たかった。