神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

下鴨納涼古本まつりでは藤井会編『藤井療法の真価と輝く寿像』を

今年の下鴨納涼古本まつりも終わってしまって、次の青空古本まつりは来月の天神さんと四天王寺である。さて、上記は竹岡書店の3冊500円のコーナーで発見。この1冊が欲しかったが、1冊売りはしないということで後2冊探すのに苦労した。最終日は10冊500円になっていて、1、2冊欲しい本はあったが、10冊も揃えられないのであきらめたのであった。本書は、東京市麹町区永田町の藤井療法本院から昭和12年12月発行。非売品、157頁。
藤井療法とは、

それは我等の恩師藤井百太郎先生の発明に係る、日、英、米、独、仏、各国政府特許の『藤井療器』に依る治療であります。即ち掌中に収まる程の燦として輝く、金属製の治療器を以て、直接人体の皮膚面に押し当て、治療する方法、それを『藤井療法』と称するのであります。

とのこと。藤井療器は口紅状の容器だが、それを押し当てるだけで、「万病の臨床的発現である疼痛、倦怠、そう痒の三つを速座に除去する」という。そんなものが本当にあるのなら是非使ってみたいものである(^_^;)
本書には、昭和12年6月27日に行われた藤井の寿像序幕式の状況や出席者が記録されている。それによると、

公爵 一条実孝
海軍大将 山本英輔
国士 頭山満
日本大学総長法学博士 山岡万之助
国柱会総裁令息 田中芳谷
不動貯蓄銀行頭取 牧野元次郎
日本大学教授工学博士 佐野利器
東洋大学教授 高島平三郎
日本大学教授 高須芳次郎
民族学中山太郎
小説家 沖野岩三郎
国士 佃信夫
経国新聞社長 瓜生喜三郎
易学大家 児[ママ]玉呑象
世界探検家 菅野力夫
東京写真新聞社長 粕谷源蔵
日本新聞社学藝部長 小佐井清平
詩吟大家 岩淵神風

ら500人余りが集まったという。何人か意外な名前が見えるね。