神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

朔太郎が昭和2年に読んで記憶に残った作品

『ブックレビュー』2巻2号(図書研究会、昭和3年1月)の「回顧一年の読書界その他/記憶に残つたものは何/八十名家それぞれの思出」に萩原朔太郎が回答している。

芥川龍之介氏の死後に発表されたる多くの作品。尾崎士郎氏の「運命について」その他/。室生犀星氏の詩集「家庭」一篇

これは全集に収録されているのかな。
朔太郎の他には、土田杏村、甲賀三郎平林初之輔田中貢太郎国枝史郎加能作次郎などの名がある。書物展望社を経て昭森社を創立することになる森谷均と中央大学で親しかった神原泰の名前もある。図書研究会の会員名簿に「森谷均」という名があることは、「昭森社の森谷均も図書研究会の会員だった・・・かも」で紹介したが、やはり同一人物だったか。