神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

超B級古本雑誌『二級河川15 古本仁義』(金腐川宴游会、2016年5月)をもらう

怒濤の古本強化週間で上洛していた誰ぞこと書物蔵氏を通して上記をもらいました。発行者の方、ありがとうございます。
目次は、

サイン本ポーカー 杉並上陸編(合作)
書物蔵の書物蔵(トム・リバーフィールド
わくわく西部・南部古書会館(堀川秋海・塒之知己)
減っていった古本屋(Fearウルフ)
社会の底辺を蠢く、ウジ虫になろう。古本でできる社会貢献(岸本元)
〜エロ本真拳奥義大全書〜懐かしのエロラノベレーベル「ナポレオン文庫」あたた大紹介!(ジャッカル佐崎)
雑誌『伝記』と「伝記研究家一覧」(トム・リバーフィールド
大正妙題文学史(堀川秋海)
ゾイド常考(村長)
忘れられない思い出のパチソンの元曲を20年越しに発見できた件(ジャッカル佐崎)
あとがき

「サイン本ポーカー」は5名の古本者が各自の所蔵するサイン本を持ち寄って、サイン本の関連性によってポーカーの役に見立てて勝負するもの。たとえば、川瀬一馬『随筆柚の木』と木村穀『金曜日の朝』のサイン本で「伝記執筆者ワンペア」という感じ。結局、兵務局氏が断トツのフォーカード、ロイヤルストレートフラッシュ、スリーカードを繰り出し、優勝のようだ。どんなサイン本の組み合わせかは、見てのお楽しみ。
「書物蔵の書物蔵」は、ハンドルネーム「書物蔵」さんの書物蔵(書庫)の探訪記。氏の蔵書については、南陀楼綾繁積ん読フレンズ『山からお宝 本を積まずにはいられない人のために』(けものみち計画、2008年12月)で自己紹介されたことがあるが、ここまで酷い、じゃなかった、凄い蔵書量とは。いや、量(約5000冊)より、その本の本、図書館関係、出版関係を中心とする粒揃いの蒐書にヨダレである。また、おそらくはカウントされていないであろう段ボール箱などに入った紙物にも恐るべき資料があると容易に推測できる。
「わくわく西部・南部古書会館」は、雑誌の古本特集がとかく神保町や中央線沿線の古本屋に片寄りがちであまり話題にされない西部・南部古書会館の古本市と実際に買った本を紹介。実は私も含めて、ディープな古本者はこの二つの古書会館の特にガレージの格安本からあっと驚く本を掘り出すのが密かな楽しみ。だから、こんな特集をしてライヴァルが増えたら困るじゃないか、おい(>_<)
以上、一部の記事の紹介をしました。貰ったので購入方法は知りませんが、次は6月12日の第二回文学フリマ金沢で販売するようです。品切れになれば、『野呂邦暢古本屋写真集』も真っ青の古書価が付くのは必至と思われます。