神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

『ひな菊のスクラップブック 関西拡大スペシャル版』でバーチャル古本屋行脚

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書店や古書店に関連する物を集める人も多い。撮影した古本屋の写真集が出された野呂邦暢、レッテル(ラベル)*1林哲夫氏、古書目録の南陀楼綾繁氏・鈴木宏宗氏、絵葉書の書物蔵氏、ブックカバーを集める書皮友好協会の人達がその例である。今回これにショップカード等を集めるひな菊さんを加えることができる。そのコレクションは、大阪に移転した古書ますく堂から二千円で入手した『ひな菊のスクラップブック 関西版拡大スペシャル版』となっている。写真で真ん中にある真っ赤な冊子。回りを囲んでいるのは、私が持っているショップカード等である。表紙の種類が複数あって、選べるのも楽しい。
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本書は、全国の古書店44軒について、ショップカードや栞、チラシのカラーコピーとともに、各店の場所、開店年、特徴が簡潔にコメントされている。最も古い店が1994年に開店した倉敷の蟲文庫で、近年開店した雑貨等も扱ういわゆるおしゃれ系古本屋が多い。古書組合非加盟の店が多いと思われるが、善行堂、古書からたち、花森書林(旧トンカ書店)など加盟店も含まれている。なお、町家古本はんのきについて「3千冊近くを組合に入らずというのはスゴイ」とあるが、三人の店主のうち古書ダンデライオンは最近組合に加盟された。
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今はコロナ禍で休業中の店も多いだろう。事態が収まったら、これを持って古本屋行脚に出かけ、各店で頁の余白にサインを貰いに廻りたいものである。それまでは、脳内で古本屋ツアーを空想しておこう。
問い合わせ・注文は古書ますく堂(TEL090-3747-2989。Twitterは@namakemask)又はひな菊さんのTwitter(@hinagikufuruhon)へ。
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*1:山本善行『定本古本泣き笑い日記』(みずのわ出版平成24年12月)のジャケットに使われている。