神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

「古本と少女」の古本屋

かつて、「あべの古書店」の店主は、「全国古書店案内」の[静岡中部編その二]に次のように書いた。

(略)間口二間奥行き二間のひつそりとした古本屋が、町中で五十年も商売を続けている。自分はこの店を訪れるたび、つげ義春の「古本と少女」を思い出す。残念ながら少女はいない。老店主が一人で店番をしている。店内の平台には成人向けのゾッキ本、洗濯ばさみで挟んだ絵本が軒に吊られていたりする。天井が高く、上の棚の本はどうやって取ればよいのか悩む。本の背はヤケ、天小口にはホコリ、まさに絵に描いたような古本屋である。ここだけ時間が止まってしまったかのような感がある」

「あべの古書店」さんは、職業別電話帳に出てないことから何か事情があるのだろうと、所在の詳述は控えるとしたが、もはや明らかにしてもよいだろう。この店こそ、「古本屋ツアー・イン・ジャパン」さん(5月4日分)が行ったけれど閉まっていたという古書店(山一書店という)だろう。

(参考)ma-tango氏の「http://www.geocities.co.jp/modernpyramid/bookstore/seishin.html」。「電話帳では古書店に入っていないが、この店が清水で一番古い古本屋だと思う。天井も高く、真ん中に平台を置いてぐるりを本棚で囲む昔ながらの店構え。ゾッキ本とエッチ本が中心という、そのあたりも昔ながら」とある。

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篠田真由美『緑金書房午睡譚』(講談社)の「あとがき」によると、『メフィスト』連載前に一誠堂に取材したという。
緑金書房午睡譚

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昨日の夢で、黒岩さんと書物蔵氏と、千駄木の喫茶店(実態は古書ほうろうだった)で待ち合わせていた。いつか、正夢になるかしら。