神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

日比谷図書館員佐々木周雄

草野心平の年譜を見てたら、大正13年8月の欄に「広州に帰ってのち磐中時代の後輩佐々木(旧姓赤津)周雄(当時日比谷図書館勤務)から宮沢賢治の『春と修羅』が送られてくる。一読瞠目する」とあった。この佐々木だが、戦後の人事興信録にある佐々木と同一人物と見てよいだろう。

佐々木周雄 ささきかねお (株)日刊工業新聞社専務・出版局長 浅間観光(株)取締役
明治40年4月19日福島県赤津周助の三男に生れ、なをの養子となる。
昭和17年軍事工業新聞編集局長、20年9月日刊工業新聞専務に選ばれ、編集局長・業務局長を歴任。

この佐々木は、昭和39年12月22日に亡くなっている。館界では全く足跡を残していないと思われるが、新聞界では成功したようだ。

(参考)赤津周雄に関心を持つ福島県いわき市出身の秋田市立中央図書館明徳館館長北条常久氏によると、赤津は星一から奨学金を受給していたようだ→「http://www.hibinoshinbun.com/files/ombudsmen/41_on.html