神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

西谷能英『出版文化再生』(未來社)刊行

『未来』11月号で西谷能英「未来の窓」が176回(「あらためて本の力を考える−−『出版文化再生』刊行にあたって」)で最終回を迎えた。1977年3月号から始まったこのこのコラムは、未來社60周年記念社史『ある軌跡』と今月下旬に同時出版されるという。最終回で、西谷氏は、「一七五回分を捨てるべきものは捨てたうえでテーマ別に配列しなおし、執筆時には明らかにできなかった諸事情や当時はその帰趨が見えなかった諸問題について、さらに一般読者にはわかりづらい業界用語や業界事情には可能なかぎり注を付けることにした。さらに別の場所に書いた文章も関連性のある四本だけは追加させてもらった」と書いている。→「http://www.miraisha.co.jp/mirai/mado/mado2011.html#175

未來社の「ホームページ」にも目次が出ているので、コピーさせてもらう。

まえがき
第一部 出版業界論
再販制論議と出版業界/取次と書店/書物復権の会と人文会
第二部 出版技術と電子情報
小部数重版とオンデマンド本からデジタルコンテンツ販売まで/インターネットとホームページ活用/電子書籍とテキスト技法
第三部 出版文化論
著者と出版文化/編集は著者とのコラボレーション/出版の社会性・政治性/未來社の出版活動

出版文化再生: あらためて本の力を考える

出版文化再生: あらためて本の力を考える

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俺の空 せどり師編」・・・いーとこ財閥の御曹司、書物蔵之助がせどり師に身をやつし、レア本を求め、全国の古書店・古書展を旅する物語。年に数回、せどり師仲間が集まって都内某所のせどり御殿で開催される古本合戦も見物。「俺の空」本家の安田一平ほどは、女にもてないのが玉に瑕ともいう。

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読売新聞、『1Q84』翻訳の話だが、英訳版の訳者が来日中なのに、インタビューしてないのは残念だなあ→「表現急行」(http://bookbookbookish.blog.eonet.jp/default/2011/10/post-faad.html