日本におけるムー大陸説の受容史については、何度か書いてきたところである。
実はトンデモ本も書いてた仲小路彰(2006年5月4日)
トンデモ・バスター島田春雄がシュメールを斬る!(2006年6月6日)
幸田露伴とムー大陸(2006年6月15日)
日本における「ムー大陸」受容史(2007年8月14日)
幸田露伴を取り巻くムー大陸信奉者(2008年11月13日)
ムー大陸の紹介者片岡貢司=片岡貢(2009年1月28日)
ムー大陸と横田順彌(2009年4月8日)
セルパン・皇国地政学・ムー大陸(2009年6月25日)
大伴昌司とムー大陸(2009年7月5日)
片岡貢こと本名片岡貢司(2009年11月15日)
特にムー大陸の提唱者チャーチワードの助手とされるフローレンス・ウェルスについては、詳しく調べている。
チャーチワードの女助手フローレンス・ウェルス救出作戦(その1)(2008年1月11日)
チャーチワードの女助手フローレンス・ウェルス救出作戦(その2)(2008年1月12日)
本間久雄とムー大陸(2008年1月16日)
フローレンス・ウェルスの没年(2008年1月18日)
津田塾大学と失われたムー大陸幻想(2008年1月20日)
宮本百合子とチャーチワードの女助手フローレンス・ウェルス(2008年1月25日)
フローレンス・ウェルスと天羽英二(2009年3月22日)
フローレンス・ウェルスと吉田信子(2009年5月27日)
フローレンス・ウェルスの戦後の住所(2010年1月31日)
堀一郎と偽史運動(2007年12月29日、2008年1月13日)
ところで、小泉源太郎訳の『失われたムー大陸』(大陸書房、昭和43年3月)中に、「キリストはチベットに滞在中、神道を研究するために日本に渡来し、数年間滞在したという説もあり、さらにゴルゴダの丘の十字架を逃れて再び来日し、百歳過ぎまで存命して、青森県五戸在で死亡、その土地に墓があり、沢口家なる子孫が現存するという話だが、真偽のほどは明らかでない」とある謎については、ma-tango氏とコメントのやりとりをしたことがあった。この謎について、藤野七穂氏が21日発売のASIOS『謎解き 古代文明』(彩図社)所収の論考で解明したという。藤野氏の論考の緻密さは、オタのわしでさえ驚嘆することがしばしば。早速、読まなければ。
追記:21日久しぶりにトンデモ系の棚をのぞいたが、まだ出てないようだ。