神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

松本健一先生が総理に教えたこと、教えなかったこと

松本健一先生は、『本の時間』に「原敬の大正」を連載中。5月号では、「政治思想家としての原敬(二)」として、原が明治13年9月28日付『郵便報知新聞』に書いた「政府疑に処するの道を論ず」を引用し、次のように現代語訳している。

政府の動静について、その民がひとたび「疑」をいだくようなことあらば、実際の疑わるべき事実があるとないとにかかわらず、その疑は喧伝され、色々に口の端にのぼり、論議の対象となる。その勢いは悪口・誹謗になり、その結果、政府に対する怨みと愍(あわれ)みがあふれ、その果てにきっと不測の患害を生むことになるだろう。それゆえに、権力者は身を高きに置き、心を広くめぐらせなければならない。みずから治める国を絶対的に安泰の状態に置こうとするなら、その民に「信」を失うようなことがあってはならない

松本内閣官房参与が総理に教えるべきことは、むしろこういうことなのだろう。

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daily-sumus」を見てびっくり。なんと、今日ではないですか。見逃すところだった。

USTREAM番組・ピーマンTV「本の現場」シリーズ生放送のご案内
http://p-man.tv/

●2011年4月20日(水)19:30〜スタート  19:00開場
●場所:「深川いっぷく」
 3月2日にリニューアルオープン!
 大江戸線半蔵門線清澄白河」下車。「資料館通り商店街」を直進
 徒歩8分。現代美術館がある「三つ目通り」に出る手前
  http://www.fukagawa-ippuku.jp/

●参加費無料。いっぷくでドリンクオーダーしてください

●出演者:元文藝春秋社編集者の浅見雅男様
1947年生まれ。70年に慶応大学経済学部を卒業し、文藝春秋に入社。以後、雑誌、書籍の編集にたずさわる。『諸君!』「文春新書」編集長など。現在は日本近代史の研究、執筆をおこなっている。

黒岩比佐子さんデビュー本『ろうあの天才写真家井上孝治 音のない記憶』を世に送りだしてくれた方です。この本が出版されなかったら「評伝作家・黒岩比佐子」は誕生しなかったかもしれないという本ですからね

トークのぞき見
「黒岩さんの原稿が浅見さんのところにきた経緯」
「なぜ、出版しようと思ったか」
「『音のない記憶』を直接編集した東山久美さんが黒岩さんに先立って亡くなったこと」
など、など、私達の知らない貴重な話が多々話されることかと思います

●司会進行:工作舎・石原剛一郎 さん

*見ていたのは、14人ほどだった。