神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

阿部次郎と板垣鷹穂の関係

阿部次郎と板垣鷹穂は、どういう関係だったのかと思っていた*1ら、『阿部次郎をめぐる手紙』(翰林書房、2010年9月)*2の板垣直子(平山なを)の手紙の解説に書いてあった。

板垣直子は、日本の論壇で女性としてはじめて認められた文芸評論家である。(略)
本人の言葉によれば、板垣が(日本女子大学校)英文学部四年のときに阿部の講義を受講したのが師弟関係のはじまりである。(略)板垣が東京帝国大学第一回聴講生となったのは大正九年、そこで出会った板垣鷹穂と恋愛結婚したのは大正十二年である。
(略)板垣鷹穂もまた、阿部の門下生の一人であった。

妻の直子が阿部の教え子だったのだね。鷹穂本人も門下生だったというが、それには気が付かなかった。いつどこで門下生になったのだろう。

*1:2008年2月28日参照。

*2:ちなみに、『みすず』の読書アンケートで、武藤康史氏がこの本について「一驚」と書いていた。