神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

講談社『雄弁』の記者・若林不比等

なぜか今頃、川上初枝=若林初枝=内山若枝=日高みほとその夫若林不比等に関するエントリーのコメント欄がにぎやか(2009年10月1日参照)。最後に話題にしたのは、今年4月7日だと思うが、その後幾つかの発見があったので報告。明治大学の卒業者名簿によると大正10年に同大学商科を卒業した若林不比等のその後だが、講談社の「年度別入社者一覧」を見ると、同年の入社者に同姓同名の者がいる。同一人物という確証はないが、同年に明治大学を卒業し、大正12年に川上初枝と結婚する若林ではなかろうか。この若林社員だが、阿部次郎の日記にも出てくる。

大正10年11月10日 若林不比等初対面、
雄弁記者若林来訪、午後板垣又美術史の相談に来る。

この若林が初枝と結婚したとすると、初枝と大連で暮らすことになるから、講談社は辞めたことになる。ちなみに、阿部の日記中の「板垣」は板垣鷹穂である。