杏さんがWebちくまに書いた「出会えなかった出会い」(http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/anne/18_1.html)が評判だ。「Atsuko」さんは読んで涙したそうだが、私はもはや涙が枯れ果てたのか、泣くことはなかった。杏さんは、
作家の黒岩比佐子さんと出会ったのは二〇〇九年の夏だった。きっかけは、「もし、自分が書店を作るなら、どんなこだわりを持つか?」というコンセプトの新聞の書評リレーエッセイで、私が「歴史グルメ書店」と題して彼女の著書『歴史の影(ママ)にグルメあり』(文春新書)を取り上げさせてもらったことだった。
新聞掲載日の翌日の日付で、黒岩さんから手紙が届いた。
と書いている。この新聞のエッセイとは、2009年7月12日付読売新聞で、杏さんは「空想書店」の店主として、本屋を開くなら小料理屋を併設した「歴史グルメ書店」だと書いている。また、「店主の一冊」として、『歴史のかげにグルメあり』を選んでいる。この日の同紙には、黒岩さんによる書評として、山田隆司『名誉毀損』(岩波新書)が載っていて、それは同月13日に紹介したのだが、肝心の杏さんのエッセイには気付かず、翌14日黒岩さんに教示された。
Hisako 2009/07/14 13:40
『名誉毀損』の2ページ前の「空想書店」はご覧になりませんでしたか?“絶好調”だとすれば、そちらの方が大きいと思います。「空想書店」の今回のテーマは〈歴史グルメ書店〉でした(笑)。
このコメントを書いてくれた日の前日が、杏さんに手紙を書いた日でもある。ちなみに、この杏さんの文章もいいが、「晩鮭亭日常」さん(http://d.hatena.ne.jp/vanjacketei/20101223/1293355962)が私の最も共感した追想である。
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