黒岩比佐子さんは、8月8日の『読売新聞』朝刊の「読書委員が選ぶ「夏休みの一冊」」で「私のイチオシ文庫」として、梯久美子『散るぞ悲しき』(新潮文庫)をあげていた。「改めて著者のきめ細かい取材と文章の冴えに目をみはった」という。
また、『現代プレミア』(講談社、2009年5月)の佐野眞一・佐藤優・加藤陽子の鼎談で、加藤さんが現代の優れた女性ノンフィクションライターとして、内澤旬子・星野博美・梯とともに、黒岩さんの名前を挙げたことがあった。黒岩さんと梯さんは互いに女性のノンフィクションライターとして意識していたであろうが、面識はあったのだろうか。いずれにしても、梯さんが「週刊ブックレビュー」(昨日放送)の「今年はコレ!感動の一冊」で『パンとペン』をあげてくれたのは、嬉しいことだろう。
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『週刊読書人』12月24日号の「二〇一〇年回顧 ノンフィクション」で植田康夫氏が、「黒岩比佐子氏の急死には驚いた。享年五十二だったが、これからも良い仕事を期待出来る人であったからだ」と。