神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

帝国図書館に土足で入館できるようになった年

上野の帝国図書館がいつから土足で入館できるようになったかについて書かれた文献をどこかで見たような気もするが、それとは別に生田勉の日記でも判明する。

昭和7年3月12日(土) 朝七時起床。上野図書館に着いたら例の長い行列をなしていたが、少し早すぎた。しかし九時には満員だから、これより十分位遅く来てもよいと思った。

    3月15日(火) 今日は弟が上京するから上野へ行こうか行くまいか迷ったが、遂に矢張り行くことにした。八時十分過ぎに着いた。丁度よかった。何故って少しも混雑しなかったから。

    4月11日(月) 今日久し振りで上野図書館へ来て見た。たった一月来ない間に靴のまま入館出来るのにはちょっと驚いた。

生田は昭和6年第一高等学校理科甲類(英語)に入学。同期には立原道造がいた。のち、東京帝国大学農学部林学科を経て、11年同大学工学部建築学科に再入学。3年生に立原が在学。14年3月卒業。生田の卒業設計は「国立中央図書館」だったという*1

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何回か行ったことがある立原道造記念館が9月で休館になるという。寂しい・・・
三省堂は、黒岩さんの本のポップを直したかしら。

*1:『杳かなる日の 生田勉青春日記』麥書房、1983年7月。