自分のブログに驚いていてはいかんのだが、元々社の最新科学小説全集の翻訳陣の一人下島連は、高見順を玄洋社々員横山雄偉に紹介した人物だった。2007年7月7日に書いてました。
さて、その下島が、同全集について一文を残していた。同じく同全集の翻訳者の一人だった石川信夫が創刊した『宇宙風』の石川追悼号(昭和40年2月)所収の「石川信夫君を思う」によると、
元々社という出版社がサイエンス・フィクション選集を出したことがある。その二、三年後にサイエンス・フィクション・ブームがやって来たのだから、この企画は時間的にすこし早すぎたのかも知れない。もちろん元々社が大もうけをしたという話を聞いていない。顧問格の斉(ママ)藤晌氏のアイデアからこの企画が生れ、ぼくも斉(ママ)藤氏から訳者について相談を受けて石川君に(彼の英語の力にはいつも感心していたので)一枚加わってもらった。彼はよろこんでこの仕事をしてくれた。
下島も斎藤の名をあげている。福島正実が佐藤享一の名をあげたのは、斎藤晌(さいとうしょう)→佐藤亮一(さとうりょういち)→佐藤享一(さとうきょういち)と混同していったのだろうか。
(参考)昨年12月11日
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今年の『読売新聞』の読書委員は、
池内了、井上荒野、井上寿一、今福龍太、片山杜秀、河合香織、川上未映子、北上次郎、黒岩比佐子、小泉今日子、椹木野衣、堂目卓生、都甲幸治、野家啓一、蜂飼耳、本郷和人、前田耕作、松山巌、横山広美、榧野信治、橋本五郎
注:太字は新任委員
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なにやら2ちゃん上では、大学勤めが決まったとのデマ(?)が飛び交っている猫猫先生の『文学研究という不幸』(ベスト新書)が出てた。蟻二郎*1のことは、この関係で調べていたのね。
*1:2007年9月27日参照。